別れた後、自分のお付き合いの姿勢を反省される方も多いと思います。
ご相談を拝見していても、ここを改めたい、というお声をよく目にします。
このように問題点をきちんと見つめて改善していくということは、とても大切なことだと思います。
ですが一つ忘れてほしくないことがあります。
それは、お付き合いをしていて別れを迎えてしまうということは、どちらか一方が悪いという話ではないということ。
どちらにも何らかの問題がある場合も多いです。
例えば、Aさんのケース。
相手に気を使いすぎていたという反省点を挙げていらっしゃいました。
出かけるときも、食事をするときも、彼が「どこがいい？」「何がいい？」と聞いても「○○はどこが良いの？」「○○は何が良いの？」と聞き返していました。
それは自分の意見は特にないから相手の望むようにしてあげたいと思っていたからです。
ですが別れ際、彼に自主性が無いのが嫌と振られたそうです。
もう一方で、Bさんのケース。
自己中だったという反省点を挙げていらっしゃいました。
出かけるときに、どこ行きたい？と聞いても彼女が「任せるよ」と言ってくれるので、自分の行きたいところに行っていたそうです。
食事の時も、何がべたい？と聞いても彼女が「何でも良い」と言ってくれるので、大好きなラーメン屋によく行っていたそうです。
それは、彼女が何でも良いと言うから、自分の行きたいところに行っていたそうなのですが。
別れ際、彼女に空気が読めないところが嫌と振られました。
さて、これを読んで、あなたはどう思いましたか？
AさんとBさんがお付き合いをしたら、ものすごくうまくいきそうですよね（笑）
そうなのです。
確かにAさんもBさんも反省点はありますが、それはAさんやBさんが悪いということではなく、相手とは合わなかった、というだけなのです。
そして、それはあなたも同じかもしれません。
つまり、確かにお付き合いに対して反省点はあるかもしれませんが、それは、あなたという人間が否定されたとか、人間性に問題があるとかではなく、単に相手とは噛み合わなかった、というだけかもしれないのです。
じゃ、自分に合う人と付き合えというのか？ということですが。
それも一つの道です。
ですが、そんなことを言っていると好きになった人が合わなかったら、好きでも付き合わないのか？ということになりますよね。
好きになるときに、付き合いたいと思うときに、先々のことまで考え抜いて吟味する余裕は無いと思います。
きっと気が合う、きっと楽しい、と思ってお付き合いを始めると思います。
お付き合いをしていくうちに、お互いのことが分かってきて、何となく合わない点も出てくるのだと思います。
そのときに大切なのは、ある程度は相手に合わせてあげるということです。
何でも全部合わせる必要はありませんが、お互いが自己主張をしているとお付き合いは衝突だらけになってしまうと思います。
ですので、相手に合わせてあげるということが大切です。
ですが、この「合わせてあげる」ということを勘違いしてしまっているケースがあります。
相手の意見に合わせてあげる、だと思っていると、Aさんのように自主性がないと言われてしまうこともあるかもしれません。
それはAさんの彼が「自分の意見を持ってほしい」と思っているからです。
ということは、その彼の理想に合わせてあげることが大切なのですね。
彼の意見に合わせるのではなく、彼が望む方向、理想、こっちのほうに合わせてあげることが大切です。
Bさんも、彼女はおそらく「何でもいい」と言いつつ、自分の意見を汲んでほしいと思っていたのでしょう。
彼女は何でもいいとはいえ、いつもラーメンではなく、たまには自分が食べたそうにしているところを提案してほしいと思っていたでしょう。
「それが食べたかったんだー。ありがとう」と言いたかったのだと思います。
それができないので空気が読めないと言われたのだと思います。
それはBさんが悪いのではなく、そういう彼女なので、そこを考えてあげるべきだったのだと思います。
復縁の際に別れの原因や自分磨きをすることはとても大切です。
ただ、それはあなたが悪いということではなく、単純に相手にもう一度好きになってもらうために、相手が好きそうな自分を見せていくということに過ぎません。
ここを見失ってしまうと、おそらく自分に自信がなくなってしまうと思います。
別れたことで自分を否定された気持ちになり、さらに、自分でも自分を追い込んでしまうことになると思うのです。
そうでななく、あくまでも自分は自分。
変えていくのは相手を振り向かせるため。
そこは割り切って、俳優さんになった気分で頑張っていきましょう。
それで相手を惚れさせた後に、少しずつ無理をしない程度のレンジに合わせていくと良いと思います。
あなたが悪いとか、相手が悪いということはありません。
どちらにも問題があり、どちらにも良い面があります。
また、どんなカップルにも多かれ少なかれ、そういった問題はあります。
あまりご自身を悲観することなく、前向きに取り組んでいきましょう。
頑張りましょうね！
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