別れの原因を聞いていると
「自分ではなくても良いと思った」
「もっと合う人がいると思った」
と相手に言われてしまうケースをよく目にします。
あなたはいかがでしょうか。
もし、こんなふうに言われていなくても、自分は相手に無理を言ったりわがままを言ったりしていないのに、なぜか振られてしまった、という気持ちはないでしょうか。
なぜ、普通にお付き合いをしていただけなのに別れを迎えてしまったのか。
実は、ここには大きな落とし穴があります。
あなたも少し考えてみていただきたいのですが「普通のお付き合い」って何でしょう?
あなたの思う、普通のお付き合いは、どんな価値観で形成されていますか?
大抵の方は「普通のお付き合い」というのが理想のお付き合いと限りなく近いことが多いです。
例えば
・普通に連絡は取り合うもの
・普通に時間があればデートするもの
・普通に旅行とか行きたいし
・普通に誕生日はお祝いするもの
・普通に付き合って半年は祝うもの
・普通に自分のお願いなら聞いてくれるもの
などなど。
色々な「普通」の基準値があると思うのです。
ですが、これって、本当に「普通」なのでしょうか。
あなたの「普通」と相手の「普通」は違うかもしれません。
そもそも、自分の価値観というのはこれまでに接してきた人間関係や、育った環境、好きな小説や漫画、映画、などなど。
あなたを中心に形成されていると思います。
同じように相手にも、相手を中心にした価値観が形成されています。
ということは、あなたの「普通」と相手の「普通」は違うかもしれません。
連絡は用事もないのに取り合う必要ない、という価値観の人もいます。
時間があれば自分の将来のために勉強するのが最優先、という価値観の人もいます。
旅行なんて頻繁に行くくらいなら形に残るものを買いたい、という価値観の人もいます。
誕生日は大げさにしてほしくないという価値観の人もいます。
付き合った記念日とか、いちいち祝ってられない、という価値観の人もいます。
頼み事は時と場合によるし、恋人だからといって何でもできるとは限らない、という価値観の人もいます。
色々な価値観の人がいるのですが、お付き合いをしていると、つい自分の価値観で相手の愛情を測ってしまいます。
想像と違うことになると
「本当に私(俺)のこと好きなのかな?」
「本当に好きなら、こうするはずなのに」
というモヤモヤが溜まり始めます。
そうして、ついチクチクと嫌味を言ってしまったり、爆発して相手を責めてしまったり。
相手は相手の判断基準で動いていただけなのに、あなたから見ると愛情不足に見えてしまいます。
ですが同じように、相手から見てもあなたは何を求めているのか?と思ってしまうのですね。
自分とお付き合いをするということは、自分を受け入れてくれるということ。それなのに、思うように行かないから怒る、となると
「自分じゃないほうが良いんだろうな」
という結論になっていきます。
「好きって言ってくれてるけど、本当は自分じゃないほうが幸せになれるんだろうな」と考え始めます。
あなたがどんなに頑なに別れたくないと言っても
「それは最初だけで、後々自分じゃなくてよかったと思う人に出会えるでしょう」と思います。
それは、価値観が合わないからなのですね。
ですから、お付き合いをするとき、復縁をするとき、少し考えてみていただきたいのです。
自分の価値観は、結局周囲からの影響で形成されたものに過ぎません。
あなたは、あなたの価値観を想像する自由があります。
友人が恋人と旅行したという話をするから自分もしたい。同僚が付き合って半年でプロポーズされたから、そのくらいで結婚話が出ないのはおかしい。
そんな価値観は自分を苦しめるだけということ。
もっと言うなら、復縁は後ろ向きだから前を向いて新しい恋をしたほうが良い。という価値観。
これだって、人によって違うと思います。
失敗をしたら終わり、というのはあまりにも残酷だと思うのです。
子供が失敗を重ねて成長していくように、あなたと彼(彼女)の関係も一度目は失敗したかもしれませんが、お互いに成長し、次はもっと上手に付き合えるかもしれないのです。
全然後ろ向きではないですし、むしろ一人の人をそんなに深く愛せる自分に自信を持ってほしいと思います。
こんなふうに、価値観は人によりけり。
そして、どの価値観を自分のものにするのかは、あなたの取捨選択にかかっています。
であれば、友人や同僚の価値観を選択するのではなく、好きな人の価値観を選択してみてはいかがでしょうか。
毎日連絡を取り合わないと好きじゃないから、ではないと思います。
これは本当に、復縁の道中でも多いのですが、2週間連絡がないと、まだ復縁が前に進んでいないと感じてしまう方も多いです。
ですが、相手の中では確実に気持ちに変化が起こっていることもあります。
単純に、相手の中でそんなに急いでいなかったり、そのくらいの距離感がちょうどよいだけのことも多いのです。
好きなのに、そんなに連絡を取らない意味がわからない、と思う方もいらっしゃいます。
ですが逆に、復縁のご相談では「そんなに連絡を取る時間がないんですが、2週間毎に連絡はしたほうが良いですか?」というものもあります(笑)
この方の価値観からすれば、連絡なんて必要に応じてやれば良くて、意味もなく2週間毎に連絡をするということがよくわからないのだと思います。
ですが、相手のことは大好きで復縁したいと思っているのですね。
好きだから必ずしも連絡を取り合う、とは限らないのだなと思います。
ですから、連絡が来ないから、会う約束がなかなかできないから、愛情表現が足りないから、そんな気持ちになったときには。
もしかして、自分の価値観というものさしで見ていないかな、と振り返ってみてください。
連絡が頻繁に来なかったとしても、ちゃんと連絡をくれたときには前の話を覚えていてくれたり、温かい返事をくれている、ということはありませんか?
会う約束がなかなかできないのは、忙しいからで、それでもスケジュールを一応確認して応えてくれている、ということはありませんか?
愛情表現は恥ずかしいと思っていて、うまくできないけど抱きしめてくれたり、落ち込んでいるときに冗談で笑わせてくれたりしてくれませんでしたか?
あなたの価値観ではないかもしれませんが、相手は相手の価値観であなたに精一杯の愛情を注いでいたかもしれません。
また、今現在も関係は変わったけれど、大切に思ってくれているかもしれません。
ぜひ、周りと自分を比較して嘆くのではなく、あなたはあなたの幸せという価値観を手に入れて前に進んでいただければと思います。
頑張っていきましょうね。