相手が忙しいというケースをよく目にします。
LINE送っても返事がない。でも毎回返事がないわけではなく、時々ひょっこり返事をくれる。特に返事をしないことを悪びれる感じでもない。
そうなってくると、つい「嫌われてるのでは?」と考えてしまう方も多いようです。
ですが、それはあくまでもあなたの視点である場合が多いです。
実際は、もっと全然別の理由で、忙しいとか優先順位が低くなっているだけなど、嫌われているとはなりにくい時もあります。
先日復縁をされたKさんもそうでした。
『忙しすぎる相手との復縁』
27歳女性 Kさん
Kさんと彼は友人主催の飲み会で知り合いました。
彼は仕事と副業をしており、休日もなく忙しくしているようでした。
Kさんとのお付き合いのはじめにも「3年ぶりの恋だ」と照れながら告白をしてくれたそうです。
忙しいので恋愛はしないと思っていたそうなのですが、Kさんの穏やかな性格や、優しい所に惹かれたとのことでした。
Kさんも彼が忙しいことは分かっていましたが、彼から告白をしてくれたことなどから、甘く考えていました。
お付き合いを始めてみると、休みがない彼とはどんどんすれ違って行きました。
デートの約束をしても前日急に「ちょっと行けなくなった」というメッセージだけで電話もなく急なキャンセルで。
折り返し電話をしても彼は出ません。
返信で「理由くらい言えないの?」と送ると、ようやく「取引先との会食で、プライベートな付き合いだから休日にと」など理由が入ってきます。
Kさんは
『取引先なら、平日じゃないのはおかしい。休日にわざわざ接待なんて、会社がむしろ反対するのでは?』
と、どんどん彼を怪しむようになりました。
そうして、会うたびに逐一彼が何をしていたのか聞くようになっていきました。
彼もKさんを大切にしていたので、出来る限りの説明をし、自分の言葉不足を謝ってくれました。
そんなことを繰り返し、ある日デートの時に彼の表情が硬い時がありました。
帰り際、ついに別れを切り出されてしまいました。
理由は、理解がないこと、忙しいと言っているのに分かってもらえないこと、疑われるのに疲れたとのことでした。
Kさんは反省するから、と伝えたものの彼はこう続けます。
「仕事をわかろうともしてくれない。興味もない。Kが必要なのは恋愛という形と、彼氏という存在なだけだ」
Kさんは返す言葉を失い、別れを受け入れました。
それでも諦めきれなかったKさんは私のマニュアルを読んでくださり、いかに自分視点で考えていたのかと気付かれたようです。
少しずつマニュアル通りに進めていき、彼とメールのやり取りができるところまで復活して来ました。
ですが、問題は彼の忙しさです。
LINEの返信もあったりなかったり、まとめて返ってきたり移動中に電話で済ませることもあったそうです。
これでは復縁が前に進まない、とKさんはご相談くださいました。
そこで私は、『それは違う』とお伝えしました。
復縁を進めたくないから彼は連絡をしないのではなく、もともとそれが彼のペースであるということ。
それを理解できないなら、彼が言うように同じ事の繰り返しだと。
このようにお伝えすると、必ず言われることがあります。Kさんも同じようにご相談くださいました。
「一瞬スマホを確認をする時間すら無いのでしょうか。優先順位が低いから、大切にされていないのでは?」
とても良くわかります。
ですが私には、Kさんの彼の気持ちも痛いほど分かります。嫌いじゃなくても頭のスイッチが切り替わらないこともあります。
私の周囲にも忙しい方が多いですが、効率を優先します。なのでメールが1日に何通か来るのなら、逐一返信をするのではなく、まとめて返信をします。
スマホを見るのも決まった時間に見ます。
なぜなら、逐一対応していると自分の時間を削られていくからです。
お医者様とのお付き合いでもこの傾向がよく見られます。イレギュラーの手術や残業、通常では考えられない激務をこなしていることも多いです。
息抜きにLINEくらい見ても…と思われるかもしれませんが、休憩中に考えていることは、仕事の整理です(笑)
そこで集中が途切れると、またやり直しなので、途切れないように仕事のことを考えたいのです。
このように、とても忙しい人は実際、けっこういます。
それはKさんが忙しくないということではなく、Kさんの忙しさとは違う種類の忙しさです。
特にKさんの彼は副業もされているので、精力的に働いていらっしゃることでしょう。
その話をこんこんとKさんにしました。
普通の恋愛がしたいのなら、彼が言うように普通の恋愛ができる男性を探せば良いと思います。
ただ、その忙しい中で仕事が落ち着いた時に、そばにいてくれる女性がほしいからこそ、彼は3年ぶりに恋をしたと意を決して告白をしてくれたのだと思います。
Kさんは分かってくださったようで、それから連絡の頻度も考えてあまり送り過ぎないように。連絡をするときにも焦らず、時間があれば電話してね、という一言を時々添えていました。
彼はきちんと短時間でも電話をくれました。
そして「LINEより電話のほうが良いな」と言っていました。
ですがKさんは「それって声が聞きたいということよりは、電話のほうがサクっと済むからかなって思いました(笑)」とご相談時に仰っていました。
そのとおりですね、とKさんの理解の深さに感激しました。
ある時、彼から落ち着いて飲みに行こうと誘われました。
そこでKさんは復縁の流れを少しずつ話し始めました。彼は静かに話を聞いてくれました。
そして、彼は「本当は好きだったけれど、Kさんを幸せにできないと思ったので別れを選択した」と言いました。
自分は今、とても大切な時で、本当は恋愛なんてしている場合ではないと思っていたと。でもKさんは本当に素敵な女性だと思ったから、つい付き合い始めてしまったと。
結果、やはり難しかった。振り回してごめん。
と言われました。
Kさんも反省点を伝え、また信頼してもらえるのなら自分は変わったからお付き合いをしようね、と伝えました。
結論を急がないからということを伝えました。
それから、彼の仕事について聞きたいと伝えました。
Kさんは復縁活動をする中で、自分がいかに彼に興味を持っていなかったか知り、愕然としたと仰っていました。
仕事はどんな感じなのか、何をしているのか、好きな音楽、映画、副業って何?
初めて聞く彼の中身の部分にとてもワクワクと話を聞けました。
副業はKさんの専門分野にも近かったので、「何か私にできることがあれば、なんでも言って。」と言うことができました。
こうしてその日は別れ、3ヶ月ほどメッセージのやり取りをした後、彼から電話がかかってきました。
本当は会って伝えようと3ヶ月日程を調整したが、会う時間が無さそうなので電話したと。
やっぱり好きだから、こんな自分で嫌でなければ付き合ってほしいと言われました。
Kさんは「私こそ、今までわかってあげられなくてごめん」と、これからは頑張ると伝えて、無事に復縁されました。
本当は告白は会ってすべきかもしれませんが、ドタバタ電話で伝えてきたところも彼らしいですねと笑ってご報告くださいました。
このケースを拝見していて、思うことは、忙しい相手は冷静に考えれば恋愛をする暇はないのです。浮気を疑うのはもっての外です。
別れた後も、他の異性の気配がまるで感じられないのなら、たいていは忙しくしているに過ぎないと考えたほうが良いでしょう。
そして、そんな状況下で付きあおうと決めさせた、あなたの魅力はすごいものだと思います。
ぜひ自信を持って、Kさんの例を参考に、一般的な恋愛と比べないこと。
あなたと彼(彼女)の恋愛は、二人だけのものです。
ぜひ、前向きに頑張りましょうね。
▼イレギュラーな時はどう対応すれば?
▼仕事ではなく相手は遊びで忙しいようなのですが…
と思われる方は当サイトを参考にして下さい。