今回は、元恋人の前の恋人に奪われてしまったケースをお伝えしようと
思います。
『奪われ奪い返した事例』
28歳 男性 Oさん
Oさんからご相談が来たのはちょうど1年ほど前でした。
彼女の元カレに、彼女を取られてしまったという状況でした。
特にOさんと彼女が喧嘩をしたとか仲が悪かったというわけでもなく、お付き合いも順調に半年ほど経過した所でした。
しかし、お付き合いをしていた最中も彼女は元カレと連絡を取り続けており、Oさんはそれを知っていながら何も言えずにいました。
当然、心の中では嫌だなと思っていたそうですが、3歳年下の彼女に対してそんな器の小さいことを言うのは間違えていると思っていたそうです。
彼女の話題にも時々元カレのことが登場していましたが、到底良い男性には思えず、彼女も元カレのことを悪く言っていたそうです。
ですから、まさか元カレとよりを戻して自分が振られるとは思っていなかったようです。
ただ、よくよくご相談を聞いていると、どうやら彼女はその元カレに振られた
ようで、多少の未練が残っていたようでした。
そして、優しいOさんも良いけれど、つい追ってしまいたくなる元カレのことも気になっていたようでした。
ですから、彼女は元カレに言い寄られてつい流されてしまったようです。
その話を聞いて、まず思ったことは
1.彼女は案外流されやすい。
2.復縁に違和感などは持たないタイプ
3.優先順位がOさんはその彼よりも下
ということです。
ですから、1と2は今後復縁を有利にしていく条件と思いました。
逆に、3の優先順位については、時間をかけながらOさんにも変わってもらわねばなりませんし、彼女にOさんの存在を強く意識付けしていく必要があると思いました。
そこで、まずは彼女の流されやすいという特質を加味して、しつこくない程度にコンタクトを取ることから始めました。
彼女は特に連絡を拒む様子は無かったので、彼とのお付き合いに支障のない程度に仲良く連絡のやり取りをしていました。
今の彼が彼女を振り回すタイプのようでしたから、その疲れた彼女をOさんが癒していくという関係を作りました。
とにかく彼女には、体調を気遣うメールや時には電話で相談に乗ったり愚痴を聞いてあげたり。
彼女も最初は「裏切って別れたから、申し訳ない」という気持ちが強く、なかなか話をしてくれませんでした。
でも、Oさんが彼女に未練の無いこと、自分も好きな人がいて相談があることを伝えると、色々と話をしてくれました。
やはり、彼女としても罪悪感があったと思うのですが、Oさんがもう吹っ切れた様子を見せることで、自分と同じ立場だなと認識をし、心を開いてくれたのでしょう。
しかし、ただ癒すだけでは彼女が甘えて終わりです。
そこからトキメキを生んでいかなければ、今の彼に振り回される状況の彼女は、やはり今の彼に終始してしまいます。
そこで、最初の半年近くは、こうして彼女に心開かせて頼らせるという関係の構築を頑張ってきましたが、その後は冷たくするようにしました。
冷たくと言っても言葉で酷いことを言うというわけではなく、彼女の連絡に対しても「ゴメン、ちょっと今は忙しくて」と日にちを後回しにするなど、これまでの彼女優先の対応とは変えてもらいました。
そうすることで、彼女はこれまであった心の拠り所を失うことになります。
Oさんと話が出来ないことに対して、徐々に辛くなってきます。
久々に話が出来る、となった時には彼女はOさんと話をすることが嬉しいという状況になっていました。
彼女としては、大切なのは今の彼なのに、「Oさんと話がしたい」という欲求が徐々に大きくなっていき、イコール、「実はOさんが好きなのかな」という疑問が心に生まれてきました。
そこで、試しに彼女を誘ってもらいました。
最初は彼女も悩んでいましたが、ここで彼女の『流されやすい』という性格が役に立ち、何度かプッシュすることで彼女もOKしました。
そこではまた彼女に優しく接し、とにかく話を聞いてあげ褒めてあげました。
彼女はとても楽しい時間を過ごせたわと言ってくれたそうです。
そのうち、彼女から色々と連絡が来るようになりました。
ただ、Oさんはそれに逐一対応はせず、肝心なものにのみ返信を返してもらいました。
欲求不満といいましょうか、彼女の中でOさんと「もっと話したい」という欲求が満たされず、Oさんの存在が大きくなっていきました。
そのことを徐々に恋だと彼女が認識し始めました。
ここまで機が熟した所で、Oさんには彼女に告白をしてもらいました。
すぐにOKは来ないでしょう。なぜなら、彼女は今の彼も気になるからです。
ただ、どちらの存在が大きいか、そのことが重要でした。
ですから、気持ちを伝えた後も無理にプッシュをせず、待ってみることにしました。
彼女からも連絡が来ることは無かったのでOさんは不安になっていましたが、とりあえず彼女に考えさせる時間を与えた方が良いと思い、そこはあえて連絡をしないでもらいました。
しばらくして、彼女から何も無かったように連絡が入りました。
そこで、二人でお会いして楽しい時間を過ごしました。
もう一度Oさんには彼女の意見を聞いてもらい、悩んでいるようであれば今度はプッシュするよう伝えました。
なぜなら、悩んだ後に連絡をするということは、彼女の中でOさんを切れないと思ったからです。
案の定、彼女は悩んでいましたが、最終的にOさんと復縁をすることでOKをしました。
この事例を拝見して思ったのは、押しても、押しっぱなしにしないということです。
「引く」とは少し違うのですが、押せ押せで行くのではなく、押して少しその手を緩める、そして相手が引かないようであればもう一度押す。
こうしたやり取りが彼女の気持ちを揺さぶることになったのだろうと思います。
もしあなたが、嫌われてはないけれど相手が煮え切らないという状況であれば、参考にしてみて下さいね。
▼そんなに上手く進みません
▼それ以前の段階で友達にもなれません
と思われる方は当サイトを参考にして下さい。