環境の変化でお互いにギクシャクし始め、別れに至るというケースもご相談には多いです。
今回はそんな中でも学生と社会人という、立場の違いからの別れを経て、復縁をなさったケースについて取り上げます。
『社会人の彼との復縁』
22歳 女性 Wさん
Wさんと彼は学生時代にサークルの先輩後輩という関係で、お付き合いが始まりました。
お互いに一人暮らしということもあり、半同棲のような形で仲良く付き合っていましたが、彼が社会人になり同じ県内の社宅へ引っ越したところから関係がギクシャクしてきました。
就職活動も終え、時間が有り余っているWさんに比べて、彼は新社会人で慣れない事も多く、休日も会社の先輩に誘われデートをキャンセルすることもありました。
環境がガラっと変わった彼に対して、これまでと変わらない生活を送っていたWさんは不満が多くなってきました。
なぜもっと会えないのか、なぜ電話中に寝てしまうのか、等々。
彼に小言を言うことも増えました。
そうしているうちに、彼から連絡が来なくなりました。
何度メールをしても返事はありません。
電話もいつも留守電になります。
その後2週間ほどして彼からやっと届いたメールは別れを告げるものでした。
Wさんは「ふざけているのか」という怒りのメールを最初は送ったものの彼は別れてくれの一点張り。
やっと事の重大さを認識し、Wさんは次に彼に謝罪を繰り返しました。
自分が悪かったということと、彼が必要だということを訴えました。
ただ彼は聴く耳を持たず、渋々Wさんは彼と別れることにしました。
別れたとはいえ、たまに送るメールには返事もしてくれますし、彼女が出来た感じもありませんでした。
そんなご相談を頂いたのは去年の今頃でした。
そこで、私は何よりもまず、就職間近のWさんに彼と同じ目線になることを伝えました。
そのためにも、就職してみて実際に自分が彼の大変さを味わってみることが大切です。
それまでは、憶測でWさんは彼に「大変だよね」などメールをしていたそうですが、彼からすれば「キミには分からないだろう」という気持ちが募るばかりであることを伝えました。
ですから、まずはWさんが彼と同じ立場になって、その時に大変さがやっと分かったという話をすれば、彼も分かってくれると思ったのです。
最初は冷たい対応だった彼も、Wさんが彼のアドバイスを一生懸命実行し、その成果を感謝とともに伝えるということを繰り返すうち、彼のほうから色々と教えてくれることも増えてきました。
そこでWさんには正直に、「あの時はあなたのことを何も理解していなかった」と謝ることを勧めました。
「社会人になって初めて、あなたの大変さを少し理解できた。申し訳なく思っている」と。
実は、別れ際にも「あなたのことを分かってなくてごめんなさい」と彼女はすがっていたのですが、その時には彼は聞いてくれませんでした。
そのことがあったので、Wさんは最初ご提案をした時に
「本当に彼は許してくれるんだろうか?」と疑問に感じていました。
しかし、実際に同じ立場になって、同じ悩みを共有し、ちょっと先輩の彼に助けてもらったことで二人の関係はかなり改善されていました。
その状況下での謝罪は、スムーズに彼に届き、彼も
「オレも自分のことで手一杯で、あんなに大好きだったWが嫌いになるなんて自分でも信じられなかった」
と当時の気持ちを教えてくれました。
それから、徐々に二人の距離は縮まり、最終的には復縁をされました。
環境の変化が引き金になって別れを経験された方も多いと思います。
ただ、その時は届かなかった言葉も、立場や状況が変わればスンナリ届くことも多いです。
勇気を出して前に進んでみてはいかがでしょうか。
▼遠距離でも同じような状況でしょうか?
▼職業的に同じ立場になれません
と思われる方は当サイトを参考にして下さい。