なんとなく連絡も付くけれど、相手が一歩引いている感じで、そこから先に進まない…という状況の方も多いのではないでしょうか。
連絡を取り合うところまではスムーズで、そこから頓挫をしてしまったというご相談も色々頂きます。
今回は、そんなケースでの復縁事例をご紹介します。
『彼女の好きなものは何ですか?』
32歳 男性 Kさん
Kさんと彼女は同じ会社で働いていました。
年も近いことから何となく仲良くなり、お付き合いが始まりました。
Kさんは正社員だったのに対して、彼女は派遣社員だったので、昨年の夏に違う職場へ彼女は移っていきました。
最初は離れていても、休日に会ったり、仕事が早く終わった時には食事をしたりと、仲良くやっていました。
しかし、秋口には徐々に彼女からの連絡が疎遠になっていき、異変を感じて問いただした時には、彼女の気持ちは固まっていました。
Kさんは別れを告げられました。
理由は、何となく合わない、というものでした。
ご相談を頂いた時にも、本当にKさんはなぜ別れを告げられたのか分からないと言っていました。
別れ際も、会うわけでなく、電話で告げられたとのこと。
せめて理由だけでも聞きたいと言ったKさんに対して、彼女は
「友達なら楽しかったけど、付き合ってみたら、何となく合わなかった」
ということでした。
それからKさんはすぐにマニュアルを読み、とりあえず3ヶ月は時間を空けようと思ったそうです。
それが昨年の11月でした。
3ヶ月ということは、少なくとも2月まではKさんは連絡をしないでおこうと思ったのですが、年始に彼女からひょっこり挨拶のメッセージが届いたそうです。
とても簡潔なもので社交辞令的な挨拶だったそうですが、「今年もよろしくね」という彼女の言葉がとても嬉しかったとのこと。
つい返事を出してしまいました。
すると、彼女からも簡単な返事が来たので、Kさんは嬉しくなってまたメッセージを送りました。
しかし、その後は返信が無かったそうです。
ただ、わざわざ年始の挨拶を社交辞令だとしても送ってくるということは、彼女は特にKさんを避けたいとか、嫌っているという訳ではなさそうだということがここで分かりました。
なので、間隔をあけながら、少しずつ彼女に連絡をするよう伝えました。
彼女からの返信は1度は必ずあり、その後はあったり無かったりという状態でした。
当たり障りのないメッセージを送っていたのですが、とりあえず1度は律儀に返事が来るので、続かないのは彼女が忙しいのか、もしくは楽しくないからではないかと考えました。
あまりにも当たり障りのない内容で、彼女も続けにくいのかな、と思ったのです。
そこで、Kさんには彼女に一つ頼みごとをしてもらいました。
読書の好きな彼女だったので、
「最近、仕事が随分落ち着いてね。何かゆっくり本でも読もうと思うんだ。ここ何年も本なんて読まなかったから、何が良いのか全く分からなくて(笑)もし良かったら、何かお勧めの本を教えてもらえないかな」
と提案しました。
すると、彼女も関心の高い事柄だったからでしょうか。
本のリストが返信に盛り込まれていました。
さらに、彼女の感想やうんちくも書いてありました。
ここで「ありがとう」と終わらせてしまうのはもったいないので、ついでに
Kさんが読むのであれば、何がお勧めか聞きました。
何となく聞いてしまうと、彼女も答えづらいと思うので、
「これまでに読んで良かったと思った本は○○と○○なんだけど、俺が楽しめそうな本って、この中だとどれかな?」
とまた尋ねてみました。
彼女は、
「そうねー・・・。Kだったら、飽きるのが早そうだから、○○なんて良いかも。読みやすいし、1つの章が短いから、ちょっとした時間に読めると思うよ」
と返事がありました。
そこで
「ありがとう。すごい参考になった!早速明日本屋へ行って探してみるよ。しかし、本当に本好きだよね。だから話が面白いんだろうね。うらやましいよ」
と、お礼を兼ねて彼女を褒めました。
彼女からはまた返信がありました。
こうして、Kさんと彼女は徐々に本という共通の話題を広げていき、やり取りも増えてきました。
きっかけは些細なことですが、彼女の関心のあることに対して関心を示すこと、そしてその話を広げ、彼女を褒めること。
少しずつ連絡の頻度も上がっていき、1回にやり取りをする回数も増えていきました。
連絡の回数が増えたところで、本を借りるという理由で、彼女に会う約束を
することができました。
そこで初めて、彼女の別れの真相を聞いたとのことです。
趣味が合わないということ。
話をしていて、お互いに合わせようと無理をしている感じに疲れたとのこと。
だからこそ、別れた後の本のやり取りはとても嬉しかったようでした。
Kさんは、そこで初めて彼女の好みに対して、いかに自分が無関心だったのか
気付いたそうです。
それから時々会うようになり、先日無事に復縁をなさいました。
あなたも元彼女(彼)にメッセージを送ることもあろうかと思います。
きっと、彼女(彼)の好みを考えたり、興味を持ちそうなことを考えたり、試行錯誤しながらメッセージを送っていることでしょう。
せっかくのネタですから、できれば話を盛り上げたいところかと思います。
そのために、相手が情報提供をしてくれた際に「ありがとう。参考になったよ」とか「そっかー。そうなんだね。ありがとう」など、お礼を伝えるところまではできると思います。
ですが、本音としては
「相手の興味のあることでも、自分には興味が無い。でも、相手の気持ちを取り戻すためにとりあえず聞いてみた。」
という状態ではないでしょうか。
それでは彼女(彼)との話も続かないと思うのです。
きちんと相手の話に興味を持って聞くことによって、相手も気持ち良く話を続けてくれると思うのです。
Kさんはトントン進んだ部分のみ今回はピックアップしていますが、そうなるまで、本当に色々なメッセージを送ってみては
「1回しか続きませんでした・・・」
「返事がきませんでした・・・」
というご相談をされていました。
あなたも状況が進まず、イライラしたり焦ったりすることもあろうかと思います。
しかし、もう一度よく考えてみて下さい。
彼女(彼)とのやり取りがもう一歩親しいものになるためのチャンスは、あなたと彼女(彼)の思い出の中に転がっていませんか?
彼女は何が好きでしたか?
彼は何に興味がありましたか?
そして、その話を振って答えてもらった時に、あなたはもう一歩踏み込んで質問できるだけの予備知識を持っていますか?
きっと、まだまだ距離を近づけることの出来るチャンスはいろいろあると思います。
ぜひ頑張って下さいね!!
▼何度送っても返事が無い場合はどうすれば良いですか?
▼なかなか上手い返事が書けません・・・。
と思われる方は当サイトを参考にして下さい。