正しいことを正しいと声を上げて言う。
これは一見、正しいことのように思うかもしれません。
ご相談を拝見していると、嘘をつけません、好きな人がいるのに他の人に連絡なんて取れません、といったお声を目にすることがあります。
とても正義感の強い、素晴らしい方だと思います。
ただ、実はそれが他の人を窮屈にしてしまうことがあります。
例えば、以前ご相談を頂いたKさんはとてもきちんとされた方でした。
ですがお付き合いをしていた彼が時間にルーズで、よく喧嘩になったそうです。
彼の方から「今週末会おう」と言っておきながら、そのまま連絡が途絶えて、その日になってドタキャンということもあったそうです。
そうしたことから喧嘩が増え、最終的に彼が疲れたといって別れを告げたそうです。
このケース、あなたはどう思いますか?
約束を守らない彼が圧倒的に悪い気はします。
一般的に見れば、時間を守らない人が悪いです。
約束をしておきながらその後きちんと対応しない人が悪いです。
ですが、それを言い始めるとお付き合いが破綻してしまいます。
なぜなら、お付き合いは仕事ではないからです。
これが仕事だとしたら、彼は確実に評価を下げるでしょうし、場合によってはクビということもあり得るかもしれません。
なのできっと、彼も仕事ではきちんとされていると思うのです。
ではなぜ、プライベートでは時間にルーズなのか。
それは、プライベートだからです(笑)
逆説的ですが、彼にとってプライベートはもっと融通の効くもので安らげるもの、恋人は大切だけれど、だからこそ分かってくれる存在、という価値観なのでしょう。
ですから、少々遅刻しても、待ってくれたら良いじゃんという気持ちがあるのだと思います。
そこで四の五の言われるのは疲れる。プライベートくらい多少自由にさせて、という発想です。
このように考える方もいらっしゃれば、逆に、恋人だからこそ一番大切にすべきだし、大切だったら会いたいから時間より早く待ち合わせ場所に行っちゃう、という方もいらっしゃるでしょう。
それもまた一つの価値観だと思うのです。
では、この二人が付き合ったときに、どちらが正義?という話なのですね。
確かに時間を守るというほうが世間的には正義だと思います。
ただ、プライベートくらいは少々、という価値観の方からすると、プライベートでも時間にうるさいというのは正義ではないのだと思います。
ここで、「世間一般的に私が正しいから!!!」「普通に考えたら遅刻しないだろう!!」と腹を立てていては、お付き合いが破綻してしまいます。
それなら、同じ時間をキッチリ守る人と付き合えば?という話になってしまうのですね。
というわけで、Kさんは別れを迎えてしまったのだと思います。
Kさんは何も悪くありません。
ただ、相手を許容するということが必要だっただけなのです。
なぜなら、Kさんは彼が好きだったからです。
それなら、彼は遅刻グセがあるということを認識して自分も行動すれば良いと思うのです。
いつも遅れるのなら、「今日も遅れるだろう」と思って対応すれば良いと思います。
そうすれば、彼が「ごめん、遅れる」と言ったときにも「いいよー。何時くらいになる?」などのんびり対応ができたと思うのです。
彼もキュウキュウになることもなく、気持ちの良いお付き合いができたと思います。
自分は時間を守っているのに、相手は守らない。
自分は約束を守っているのに、相手は守らない。
それで腹が立つのだと思います。
ですが、あなたはあなた。相手は相手。
自分がこうしているから、しない相手は悪、という発想はちょっとお付き合いをしていく上でしんどいと思うのです。
ただ、逆のパターンもあります。
ギャンブル好きの男性が、ギャンブルは許せないという女性に振られたというご相談も多いです。
ではこれは、容認しない彼女が悪いのか、というとそうであはりません。
もし彼女が口うるさく言い過ぎて、男性側が嫌になって別れたというのであれば、未練のあるほうが譲歩したほうが良いでしょう。
ですが、ギャンブル好きが過ぎて振られた。未練がある。というケースであれば、改めるべきは男性側だと思います。
なぜなら、相手が嫌だと思うところを改めて好きになって貰う必要があるからです。
正義感の強い彼女というよりは、彼女が嫌がることをしてしまった、ということに問題があると思うのです。
大切なことは、相手の許容範囲を超えてしまわないという点。
自分の許容範囲を広げてみるという点。
もし、自分の正義感を押し付けてしまっていたなーという反省点のある方は、参考にしてみてください。
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