別れの理由に「価値観の違い」は本当に多いです。
あなたはいかがでしょうか。
価値観が違うというと、
・金銭的な感覚が違う
・結婚に対する考え方が違う
・将来の理想像が違う
・育ってきた環境が違う
・仕事や友人、恋人といった優先度が違う
などなど、
色々挙げられると思います。
ですが、ここであえて考えてみていただきたいのですが・・・
価値観が違うということはどういうことなのでしょうか。
こうした概念的なものの意見が違うので、お付き合いがうまく行かなくなったのでしょうか。
実は、もっと深く考えていくと、上に挙げたような概念とは少し違う理由で「価値観が違う」と思われていることも多いです。
一体どういうことでしょうか。
例えば、ご相談を拝見していると、相手の気持ちに対して不安になってしまったというケースをよく目にします。
相手の愛情を疑ってしまい、そこからギクシャクして別れに至っているのですね。
ですが、ご自身が相手の愛情に不安を持っていたように、相手も同じように感じていたということに気づいていないケースも多いです。
というのも、不安になるということは、相手からすると
・自分のことを信用していないのかな
・なぜ、そんなに疑うんだろうか
・本当に好きなら分かってくれるはずなのに
と思ってしまうのですね。
自分の気持ちを汲み取ってくれず、自分の不安ばかりぶつけてくるというのは、本当に愛情ある行為なのかな・・・と思ってしまいます。
あなたは不安だから、不安だと伝えた。
ですが相手は、不安に思うのは信用されていないから。好きな人のことなのに信用しないんだな、理解しようとしないんだな、と思ってしまいます。
そして、恋人って何だろうなと考え始めてしまうのですね。
本当に好きということではなく、単に恋人ごっこがしたいだけなのかな・・・と思い始めます。
ちょっと付き合い方が違うのかな、と思ってしまいます。
このようなケースの場合は、好きという気持ちは「分かってもらうこと」という価値観の人と、「分かってあげること」という価値観の人で温度差が出てしまっていると言えます。
付き合い方が違う、と感じさせてしまっていることが原因です。
他にも、「恋人相手だからこそ頑張るべき」という価値観の人と「恋人なら頑張らなくても受け入れてくれるはず」という価値観の人がいます。
相手のために頑張りたいと思えることが、好きという愛情なんだ、という認識の相手からすると、頑張らないことを受け入れてほしいという人は意味不明です。
自分のことを好きじゃないから、努力しないのかなと思い始めます。
恋愛観についてもそうです。
愛されることが大切、と思う方もいらっしゃるでしょう。
逆に、愛されるだけではなく、きちんと愛情を返してあげることも大切という方もいらっしゃいます。
そして愛情を返すということは、自分の思う返し方ではなく、相手が求めている返し方で、と考えます。
ですが、もう一方で、自分が相手に愛されているかどうかを判断するのは、自分が思う愛し方をしてくれているかどうか、で判断してしまう方もいらっしゃいます。
例えば、困ったときに相手に心配させないように伝えない、ということが愛情だと思う人もいます。
逆に、好きだからこそ困ったときほど頼るべき、と思う人もいます。
もうこれだけでも愛情の表現が違います。
では、相手は心配させたくないというタイプで、あなたは頼るべきと思うタイプだったら。
あなたが、相手に頼ることで愛情表現をしたとします。
仕事でこんなことがあって・・・という話をしたとします。
すると相手は「なぜ、好きな人にそんな心配させるようなことばかり言うのかな」と思います。
「好きじゃないからグチグチ言うのかな」と思い始めます。
あなたは好きだからこそ何でも話そうと思っているのに、相手は好きだからこそ言わないほうが良いと思っていたら。
お互いに好きなのに、愛情がないのでは?と思ってしまいます。
単に愛情表現の仕方が違うだけなのに、与える印象が真逆になってしまうのですね。
このように、価値観が違うということの弊害は意外と大きいのです。
恋人との付き合い方、大切にする手段、愛情表現の仕方、などなど。
自分とは違う表現や方法を使う恋人だっています。
ですが、それだと愛情としてご自身が受け取れないので、徐々にすれ違いが生まれてしまうのですね。
価値観が違うという理由は、結婚感とか金銭感覚とか、そういう大きなことではない場合が多いのです。
ですから、もう一度少し振り返ってみてください。
本当の意味で、価値観の違いが理解できていたでしょうか。
この部分を解決しないまま、どうにか相手にコンタクトを取ったとしても、相手も困惑してしまうことが多いのです。
価値観の違いをまずは埋めていくことが大切です。
とても大変なことのように思ってしまいますが、ここで気づいていただきたいことがあります。
それは、あなたは感じられなかったかもしれませんが、相手にとっては最大限の愛情表現だったかもしれない、ということです。
不安になったら少し振り返ってみてください。
あなたのものさしだと不安なことかもしれませんが、相手からすれば全くそんな気はないということも多いです。
相手のものさしで図ってみましょう。
きっと、見えなかった復縁のヒントが見えてくると思います。