ご相談を拝見していると、相手にすごく気を使っていたのに別れを告げられた・・・と悩んでいらっしゃる内容を目にします。
忙しい相手に気遣って無理に会おうとしなかった。
急なドタキャンも責めなかった。
それなのに、なぜ束縛されるとか自由がないとか言われなくてはならないのか、と思われる方もいらっしゃるようです。
そこで、よくよくやり取りの内容をお聞きしてみると、実は意外と卑屈な内容になってしまっていて、それが相手の気持ちを圧迫してしまっていたことが分かりました。
今回は、そんな事例をいくつかお伝えしたいと思います。
もしかしたら、あなたも気を使うということを誤解しているかもしれません。
ぜひ参考にしてみてくださいね。
<25歳Kさんのケース>
Kさんの彼は女性の多い職場で、Kさんはいつも不安でした。
ですが、それを伝えてしまうと嫌がられると思い、いつも我慢していました。
むしろ気にしていないふりをするために「職場の女の子は若くて可愛らしいから楽しいでしょ」と伝えていました。
「やりがいがあっていいね」とか「楽しい職場だよね」とか。
そのたびに彼は「いやいや、Kのほうがかわいいよ」とか「女性ばかりって意外と大変だよ」と話してくれていたそうです。
それに対してKさんは「いやいや、そんなことないよ」と謙遜したり「男性だって大変だからどっちかというと女性のほうが楽しいじゃない」と伝えたりしていました。
Kさんとしてはあくまでも彼の気持ちを代弁してあげて気を使わないようにしてあげようと思っていました。
ですが、結局彼は、「いつもネガティブで疲れた」と別れを告げました。
一体、Kさんは何を間違えたのでしょうか。
実は、彼の気持ちを分かっているふりをして本当は自分の不安を隠しているだけ、というのが見え見えだったのです。
彼もそのくらいのことは分かります。
もし、本当に彼の気持ちを分かってあげたいと思っているのなら、彼がKさんに「いやいや、Kのほうがかわいいよ」と答えたときに
「そっか、ありがとう。嬉しいな」と言ってあげるべきですよね。
気を使ってくれたのですから、ありがとうと素直に受け取って喜んで見せたら。
彼も良かったと思ってくれたはずです。
「女性ばかりって意外と大変だよ」と彼が言うのなら、大変なところを聞いてあげたら良いと思うのです。
そして、女性のそいう面が嫌いなんだなと学び、ご自身はそうしないように反面教師にしたり、彼を労ってあげたりできたと思うのです。
気を使うということは、そういうことだと思います。
一見、Kさんの対応は気を使っているように見えるかもしれません。
ですが、相手だって気を使ってくれています。それに対して素直に受け取り、ありがとうと言えると良いなと思いました。
<33歳男性Nさんのケース>
Nさんは年下の彼女をとても大切にしていて気を使っていました。
ですが、彼女から「重い」と別れを告げられました。
Nさんはなるべく彼女を自由にしていたといいます。それなのに振られてしまったと、理解不能だと思っていました。
そこで詳しく状況を聞いてみました。
すると、行き過ぎた対応に問題があるようでした。
例えば、彼女が友人と旅行するという話をしたとき。
「女同士だと楽しいよね。お土産はいらないから楽しんできてね」と言ったそうです。
他にも、彼女が会社の飲み会で遅くなるという話をしたとき。
「何時くらいになる?心配だから遅いようなら迎えに行くよ」と言ったそうです。
どれも一見、とても気を使っていますし、大切にしているように思えます。
ですが、相手の立場で少し考えてみるとテンションの下がる対応だということがよく分かります。
お土産はいらない、とわざわざ言われると、どうしても嫌味に聞こえてしまいます。
お土産が当たり前とは思いませんが、彼女からすればお付き合いしている彼にお土産を買うというのも楽しいイベントだと思うのです。
わざわざ「いらない」という必要はなかったのでは、と思いました。
また、心配なのも分かりますが、会社には同僚や先輩もいますし、社会人ですから安全に一人で帰る行動をとるでしょう。
わざわざ遅い時間に迎えに行くとまで言われてしまうと、終わりの時間を気にしなくてはなりません。
仕事上のお付き合いなのに「○時に彼が迎えに来るから帰ります」というのはあまり良くないですよね。
バリバリ仕事をしていればしているほど、そうした付き合いを大切にする方も多いです。
こういうときは「頑張ってね。帰りもし一人で怖いようなら連絡して。迎えに行ってもいいし」と伝えてみてはいかがでしょうか。
これなら重くないですし、心配している気持ちはちゃんと伝わりますよね。
このように、ご自分ではできていると思っていることでも、意外と相手の立場になってみると違う見方になってしまうことも多いです。
復縁の最中でもしばしばこうしたケースは見られます。
思い当たるフシがあるな~と思われる場合は、ぜひ少し視点を変えて、気を使っているけど卑屈には見えていないかな・・・と考えてみてください。
もしかしたら改善できて印象アップにつながるかもしれません。
頑張っていきましょう!