先日、ご相談を拝見していて「確かになぁ」と思うことがありました。
その方は彼と音信不通の状態が続いており、あれこれやってみても
反応がないとのことでした。
別れ際ももめたという感じでもなかったので、別れた途端に全く
連絡に対応してもらえないことに憤りを感じていらっしゃいました。
「自分は、そこまで悪いことをしたのか」と。
確かにそのとおりだと思います。
第三者の立場から冷静に見た時、お付き合いの間も、別れ際も、
その方は、そんなにひどいことをしたとは思えませんでした。
ただ、忙しくてなかなか会えなかった時に「自分は必要ないよね」
ということを言ってしまい、そこから別れに至ったとのこと。
無理に会おうとしたわけではないですし、何か相手を責めた
という感じでもありませんでした。
それでも、彼からすれば許しがたかったのかもしれません。
あなたなら、どう思うでしょうか。
このようなケースで、それでもご相談をされた方に
「反省して改善しましょう」と言うでしょうか。
私も拝見していて、「特に問題はないよな~」と思いました。
それなら、相手が悪いのでしょうか。
相手に他に好きな人ができたなどで、良いきっかけとばかりに
別れを告げたのでしょうか。
その可能性もあるかもしれません。
ですが、その後特に新しい彼女ができたという話もないようです。
こうなってくると、何が原因なのか、よく分からないですよね。
・・・と思って、ハタと気付きました。
そうなのです。
一番の問題点は「何が原因なのかよく分からない」という
ことだと思ったのです。
というのも、私たちアドバイザーは、あくまでもご相談者様の目を
通して状況を拝見しています。
ということは、物の見方が、ご相談者様の見方にとても左右されて
しまうのです。
ご相談される方が「よく分からない」と思っていらっしゃると、
私たちもよくわからないのです。
ですから、ご相談をされる際には落ち着いて客観的な状況を
述べて頂く必要があります。
主観的な書き方になってしまうと、どうしてもその主観に
引きずられてしまうからです。
そこで、もう一度過去のご相談などを洗いざらい読み直し、その中に
ヒントがないかと探しました。
このようにすると、たいてい「おや?」と思うところが出てきます。
ご本人様は気づいていない、問題点です。
さて、あなたはいかがでしょうか。
もしかしたら、心の奥底では「本音を言えば自分は悪くないのに」
と思っているフシはないでしょうか。
相手が気に入らないから直して復縁しなくちゃ、と
義務のように感じていないでしょうか。
表面上の気持ちではなく、もっと奥底のあなたの本音を少し
掘り起こしてみてください。
長年、復縁相談を担当させて頂いて、とても重要だと思う部分です。
表面上は「分かりました、そうですね」と書いてくださっていても
その後の言動を拝見していると、ちっとも納得していないと分かる
場合があります。
そして、どんどん良からぬ方向にいってしまい、
「あの時浅海さんがおっしゃったことの意味がようやくわかりました」
とご相談いただきます。
なぜなら、第三者から見ていると分かることでも、本人は否定的
な場合もあるからです。
本人でも形にならない本音の本音が外から見ていると
よく分かる場合があります。
あなたもご経験がないでしょうか。
友達を褒めた時に「いやいや、そんなことないよ」と謙遜しつつも
嬉しそうな顔をしていないでしょうか。
同じように、心の中にも二層あると思います。
「こうあるべき」「こうなりたい」という理想から規律正しく
感じていることと、
それとは逆に、本音の欲求と。
深い方の本音の部分がどう感じているのか、というのは
とても大切です。
ここで「自分はそんなに悪くないのに」と感じていると、
自分を変えたいと思っている表面上の気持ちが負けてしまう
場面が出てきます。
いよいよ相手とコンタクトが取れるようになった時や、
行き詰まって焦った時。
奥底の本音が出てしまいます。
表面上は変えられても、この奥底の部分は変わりにくいです。
ですが他人からはよく見えてしまうこともあります。
なので、相手から「結局変わってないじゃん」と思われてしまいます。
ここを変えるためには、本気で「変わろう」という気持ちと
自分を守ることに必死になる気持ちを捨てることが大切だと
思っています。
どこかでこの状況を断ち切りたいと思うのなら、今がチャンス
だと思うのです。
あなたの本音を、変えていきませんか?
本当に復縁したい、本当に取り戻したいんだと思うのなら、
体よく振る舞うのではなく、本気で取り組んでみませんか?
自分の奥底の本音はきれいなものではないことも多いです。
ですが、そこに向き合うことで、本当になりたい自分に変われる
こともあると思います。
誤解のないようにお伝えすると、あなただけが原因で
別れてしまったわけではありません。
ですから、自分だけが悪いということではないのです。
ただ、「自分にも問題はあった」と本音の部分で認めることで
初めて一歩前に進めるのだと思います。
頑張っていきましょう。