復縁相談を担当させて頂いていると、沢山の成功事例を
目にします。
ですが逆に、沢山の失敗事例も目にします。
成功事例を参考にすることも大切ですが、失敗例を知っておいて
回避していくということも、復縁では大切なことだと思います。
「失敗は成功の母」という言葉があります。
失敗するということは、「これは失敗する」と分かることなので
次は回避できます。
なので、少しずつ成功に近づいていると思うのです。
この気持ちを私も常に持ち続けたいと思っていますし、
あなたもきっと、失敗を成功のバネにしたいと思っている
ことでしょう。
ですが、ここに一つだけ、落とし穴があります。
例えば実験や、何かを検証するような作業であれば、
この言葉は当てはまると思います。
失敗しても、また違う方法でチャレンジすれば良い。
ただこれが、人間関係になってくると、少し事情が変わります。
失敗してしまうと、相手への印象が悪くなってしまいます。
復縁で言うなら、本当はやってはいけないことをやってしまったら。
相手の気持ちが少し離れてしまいます。
つまり、失敗を一つしてしまうと、ゴールが少し遠のいて
しまうと思うのです。
これを繰り返していると、２歩進んで３歩下がる、みたいな
状態になってしまって、なかなか前に進みません。
失敗をしても諦めない気持ちや、またチャレンジする気持ちは
とっても大切ですし、持ち続けていただきたいと思います。
ですが、どこかで、失敗ばかりの状態を脱していかないと
ゴールは近づいてこないと思うのです。
ご相談を拝見していて、この点が気になるところです。
例えば、「こうしましょう」ということをお伝えしても
「上手く出来ませんでした。次はどうしましょう？」と
ご相談をくださる方がいらっしゃいます。
一度や二度ならば、それも仕方ないと思いますし、仕切り直しで
再チャレンジしましょうとお伝え出来ますが、
何度も失敗をしてしまうと、徐々に難しくなっていきます。
よくあるのが、冷却期間を置く、という過程です。
相手が距離をおきたいと思っているようなので、少し距離を
置いておきましょうとお伝えしても、つい連絡してしまう。
最初は対応していた相手が、徐々に「なぜ連絡してくるのか」
とイライラし始め、最終的に「もう連絡しないで」と
なってしまう。
ここで初めて、しまった！と気づくケースです。
もし初めから距離を置いていたなら、「もう連絡しないで」
という状態にまで相手を追い詰めてしまうことはなかったでしょう。
こうなってしまって初めて「次こそはちゃんとやる」と
思うのですが、スタート地点よりも状況は悪化しています。
次こそは、次こそは、という気持ちは大切です。
ただ、同じ「次」がもう訪れない可能性もある、ということを
忘れてはならないと思います。
人対人ですので、気持ちがあります。
感情や印象に左右されてしまいます。
厳しい話ではあるのですが、せっかく復縁したいと思って
いらっしゃるのなら、なるべく最短距離で復縁を叶えて
頂きたいと思うのです。
そのためには、「次」を当てにするよりも、その時に
全力投球できたほうが、きっと良いと思うのです。
行動を起こさないケースも同じです。
「今、ちょっと押してみましょう」という時に、
「まだ早いと思ったんで、次にします」と返ってくることが
あります。
ですが、次の時には相手に恋人ができていた。
事情を聞くと「相手から復縁も考えたけど、乗り気じゃなさそう
だったからと言われた」と。
あの時に行動しておけばよかった、と思ってみたところで
相手にはもう新しい恋人がいます。
相手がフリーで復縁も考えている、という状況はもうしばらく
訪れない可能性が高くなってしまいます。
こんなふうに、「次」を当てにしてほしくないなと思う
瞬間もあります。
そして、一番もったいないのは、本当は復縁したいと考えて
いるのに行動に移せないパターンです。
「自分にはどうせ無理だし」と言い聞かせて、傍観して
いらっしゃらないでしょうか。
本当は復縁したいのに、復縁というゴールが自分とは違う
世界のように思っていないでしょうか。
もし、相手が他の人と結婚してしまったら。
もう、「次のチャンス」は来ないかもしれません。
次こそは、と思う前に、今目の前のすべきことに全力で
取り組んでみましょう。
それで失敗してしまったなら、その時に初めて「次こそは」
と考えましょう。
全力で取り組んだことには、きっと得るものがあるはずです。
私も、一人一人のご相談に対して、次はと考えるのではなく
全力でご対応していきたいと思います。
頑張っていきましょう。
