別れの原因に、よく目にするのが「価値観の違い」です。
そもそも、色々な原因の最終地点が、これになるのではないか
と思うほど、この理由は奥が深いと思います。
例えば、男性のご相談で多いのが
「彼女のことを分かってあげられなかった」
というものです。
楽しそうにしていたから、大丈夫だと思っていたら
実はそうではなかった。
好きだと言ってくれるから、そうだと思っていたのに、実は
他の男性と浮気をしていた、などなど。
彼女の裏の本音が見えていなかった、というケースです。
これは、なぜそうなるのかというと、男性側に
「自分はよくやっている」
という自負があるからです。
自分はよくやっているから、彼女は楽しそうにしている。
自分はよくやっているから、彼女は自分ことが好きだ。
そこから考えていくので、本音が見えなくなっています。
ですが、これも実は、価値観の違いから発生していることも
多いのです。
男性側が「自分はよくやっている」と思うことも、彼女からすると
「不満だらけ」かもしれません。
なぜなら、男性が喜ぶだろうと思って与えるものと、
女性が望んでいるものが違うからです。
逆も然り。
女性のご相談で多いのが「もう好きか分からなくなった」
という理由での別れです。
女性からすれば、優しくしてくれるから大丈夫だと思っていた。
連絡もくれているから、愛されていると思っていたのに
実は無理をさせていた、などなど。
これは、女性側に「時間を割いてくれること」＝愛情
という錯覚があるからです。
ですから、デートをしてくれる、連絡をくれる、つまり
自分のために時間を使ってくれる、と思ってしまいます。
男性側からすると、時間を使わなくても愛情はある、という
思いがあるのです。
ここで男女の愛情の感覚に少し違いがあることにお気づきでしょうか。
必ずしも全員に当てはまるということではないのですが、
多くの別れを拝見していると、けっこう当てはまります。
男性は「思っている」ことが愛情だと思っています。
ですが女性は「形にすること」が愛情だと思っています。
そして、男性は「形にすること」＝モノだと思っています。
男性雑誌にモノ関連の内容が多いのも、男性がモノに興味
があるからでしょう。
逆に女性は「時間」「労力」といった、価値以上の何か
を求めています。
ですから、手作りのマフラーを編みたくなりますし、
手作りのバレンタインチョコをあげたいと思うのです。
お金を出して高価なチョコを買うよりも、手作りのほうが
価値があると思うからです。
ですが男性がプレゼントを考える時に、まず手作りのものは
考えないことが多いでしょう。
それは、高価なもの＝愛情だと思っているケースが多いからです。
女性の方にお聞きしたいのですが、高いものよりも
彼が苦労をして自分のために作ってくれたもののほうが
嬉しいと思いませんか？
既成品の美しいものと、彼が不器用でも一生懸命作ってくれた
世界に一つしかないもの、どちらが嬉しいでしょうか。
男性の方にお聞きしたいのですが、下手な作品をもらうより
おしゃれなものをほしいと思いませんか？
彼女が一生懸命作ってくれたけど、好みではないマフラーと
買ってくれた友達に自慢できそうなマフラー。
どちらが嬉しいでしょうか。
どちらを選んだとしても、冷たいとか優しいということでは
ないと思うのです。
なぜなら、そのチョイスで愛情は測れないと思います。
人それぞれ価値観が違うからです。
一生懸命作っても上手にできないなら、その時間をもっと
有効に使ったほうが彼女のためになるだろう、と考えているなら
それはそれで、愛情だと思うのです。
こうした価値観の違いが、最終的に色々な局面で実行動として
現れてきます。
これは復縁の道中も同じです。
自分の価値観で測っていると、復縁が進んでいるのか、いないのか
分からなくなってしまうでしょう。
例えば、こちらは頑張ってすごく推敲したメールを送ったのに
相手のメールはすごく短文だったとします。
つい、たったこれだけ？と思うかもしれません。
ですがもしかしたら、相手からすればすごく忙しい中
別れた相手にわざわざメールを送るという行為が、十分に
頑張っていると思っているかもしれません。
相手は頑張ったと思っているのに、あなたは不満。
これでは、歩み寄れませんよね。
価値観の違いはあって当然です。
むしろ、自分の価値観とピッタリ合う人を探すことは、なかなか
難しいと思うのです。
ということは、好きなら、相手の価値観を理解してあげること。
まずは自分から理解を示すこと。
それが、お二人の関係を再構築する第一歩になるのでは
ないでしょうか。
あなたの好きになった相手は、その価値観で判断をし、選んで
これまでの人生を歩み、今のその人を構築しています。
ということは、価値観ごと、相手を大切に思ってあげることが
とても大切なのではないでしょうか。
違うから分からない、
違うから難しい、
それでは、前に進まないこともありますよ。
頑張っていきましょう。
