「彼(彼女)の信頼を取り戻したい」
と思っていらっしゃる方はとても多いと思います。
ですが、実際にご相談を拝見していると、信頼を取り戻すための
言葉が逆効果になってしまっているケースも多いです。
たまたまこのメルマガを書く直前にご返信していた相談も3通ほど、
立て続けに「それは、信頼を取り戻さないと」と思った内容でした。
どんなものかというと。
・「もう割り切った」と伝えたくせに未練たっぷりの連絡を
してしまい、相手が不信に思っている
・別れ際にひどく相手を責めてしまい、「そんな人だったんだ」と
相手から見たあなたの印象がかなり悪くなっている
・束縛が強く、別れた後も探られることに対して相手がかなり
警戒をしてしまっている
といったケースです。
これ以外にも色々あるのですが、もし、あなたが
「自分は相手からの信頼を失っているかもしれない」と思われるなら。
今日の内容をぜひ参考にしてみてください。
そこで、あなたに少し考えてみていただきたいのですが、
あなたなら、失った信頼をどうやって回復しようと思いますか?
例えば、先ほどの例で言えば「もう割り切った」の後、未練の
ある連絡をしてしまっていた場合は?
おそらく、たいていの方が仕切りなおしで「今度こそ大丈夫」
と伝えようと思うのではないでしょうか。
ですが、これでは余計に不信を煽るだけの場合が多いです。
まず、本当に割り切ったのなら、わざわざ伝えず静かに
フェードアウトするだろう、と思うからです。
逆の立場で考えてみると分かりやすいのですが、別れた時点で
もう連絡を取り合う必要はない場合が多いです。
むしろ、別れて気まずいのですから、できれば連絡は
取り合いたくないな・・・と思うこともあるでしょう。
そんな中、わざわざ「もう割り切ったから」と宣言して
来ること自体が、何だか不自然だと思いませんか?
であれば、宣言するよりもしばらく大人しくして
インターバルというか、空白の期間を設けたほうが良いと
思うのです。
そのほうが、割り切った感じがより自然に伝わると思います。
ただ、それでは時間がかかって仕方ない、と思われるでしょう。
そこで、一つだけ不信を煽らない方法があります。
それはこんなセリフを伝えることです。
「前は確かに無理をしてたけど、今度こそ大丈夫」
なぜ、これなら良いのでしょうか。
実は、人は無意識に「前はマイナスだったけど今はプラス」
という伝え方をされると信じてしまう傾向にあります。
例えば、あなたが友達に
「最初は話しにくいと思ったけど、今は楽しい人だと思う」
と言われたらどうでしょうか。
単に「あなたって楽しい人ね」と言われるよりも
何となく真実味がある印象になりませんか?
これは、最初より今の印象が良い、と伝えられることで
なぜか印象アップしたことに喜びを感じてしまうからだと
思うのです。
普通に「楽しい人ね」と言われるよりも、楽しい人プラス、
印象アップの喜びが重なって、より信頼感が増すのでしょう。
また、このセリフにはもう一つ効果があります。
それは、自分に不都合なことを最初に伝えることで、
無意識に「この人は嘘をついていないな」と思わせることも
できるのです。
例えば、あなたが友達を誘った時に
「ちょっと他の用事が入ってるからパスさせて」と断られるのと
「本当のことを言うと、今日は体調が悪くて。」と断られるのと
どちらが相手に対して親近感を持つでしょうか。
おそらく正直に言っている、という感じが伝わる後者のほうが
印象は悪くならない断り方だと思います。
自分に都合の悪いことを正直に伝えることで、言葉に
真実味が加わることは多いです。
ですから、同じ「今度こそ大丈夫」を伝えるのなら
以前のマイナスとセットで伝えてみると良いでしょう。
ただ、論より証拠、という言葉もあります。
言葉で「もう大丈夫」と何度も言うより、時間がかかっても
態度で割り切った様子を伝えたほうが、相手も納得しやすいです。
では、他の例も同じように考えてみてください。
2番目の例。
別れ際に相手を罵ってしまい、「そんな人だったんだ・・・」
と、これまで築き上げてきた印象がガラガラと崩れてしまった場合。
この場合、たいていの方は「言い過ぎた、ごめん」と
伝えたくなるでしょう。
確かにそうなのですが、言われた相手は傷ついているので
「今さら、もう結構です」と思ってしまうでしょう。
このような場合は、どう伝えたら良いのでしょうか。
先ほどの例に当てはめると、最初はこうだったけど今はこう、
という伝え方になります。
ですがこの罵ってしまったパターンの場合は、
「ついカッとなってしまったけど、冷静に考えて反省した」
という感じでしょうか。
これも悪くはないかもしれませんが、あまり信頼回復に
向かいそうにない感じです。
なぜかというと、主体があなただからです。
罵ったということは、相手は傷ついています。
ひどいことを言われて、腹を立てているでしょう。
となると、そんな状態でまた自分のことを言い訳しても
おそらく余計にイラっとさせると思います。
それなら、もっと相手の気持ちに寄り添った言葉のほうが
良いと思います。
こんな時には
「怒った勢いで傷つけてしまってごめん。
言い過ぎた。思ってもないこと言って嫌な思いさせて
本当に申し訳ないです。」
というセリフのほうが良いでしょう。
何よりも最初に、相手が傷ついたことを分かっている、と
示してあげることが大切です。
あなたもそうだと思うのですが、自分のことを分かってくれて
いる人の話なら、素直に聞けると思うのです。
落ち込んでいる時に「なに、機嫌悪いの?」と聞いてくる
友人よりも
「落ち込んでるの?どしたの?」と聞いてくれる友人のほうが
素直に話そうと思うでしょう。
相手は怒っているかもしれませんし、傷ついているかも
しれません。
それらを分かっているよ、というアピールを何よりも
最初にすることが、とても大切です。
そして3つ目の「束縛しすぎて警戒されている」というケース。
この場合は、なるべく束縛をしないように、しないように、と
誰しも思っています。
ですが、束縛を「時間の拘束」だけだと思っている方が多いです。
つまり、一緒に居たがることが束縛だと思っているのです。
ですから別れた今となっては、そもそも束縛できないから
大丈夫と思っています。
ここが問題で、束縛というのは、時間の束縛ではなく
相手が精神的に「監視されている」と感じることが束縛です。
ですから、時間を拘束しなければ良いという話ではないのです。
例えば、相手がどこかへ遊びに行ったという話をしたとします。
あなたは会話の一環として普通に「へぇ、誰と?」と
聞いたとします。
ですが、それすら束縛と感じる人も多いのです。
「誰と行こうとこっちの勝手でしょ」と思われてしまいます。
あなたに悪気がないのに、普通に聞いたのに、そう取られて
しまうことが多いのです。
原因は、お付き合いをしていた時に、その質問を散々相手に
投げかけてしまった、ということかもしれません。
ですから、このケースの場合、使わないほうがいいのは
いわゆる「5W1H」と言われる質問です。
「何したの?」「誰と?」「どこへ?」「いつ?」「なぜ?」
「どうやって?」
これらの質問を使わないように気をつけてみましょう。
その代わり
「楽しかった?」「嬉しかった?」「寒かった?」など
感覚的なことや、感情的なことを聞いてみましょう。
それだけで、束縛されている感じが
かなり薄くなると思います。
このように、あなたが良かれと思ってやっていることが
裏目に出てしまうこともあります。
自分で気付けたら良いのですが、自分で自分を客観的に
見ることは難しいことです。
ぜひ参考にして、彼(彼女)の信頼を少しでも取り戻して
復縁にプラスになればと思います。
頑張りましょうね!