先日、とても面白いことがありました。
ある人と約束をしていたのですが、その方が
約束の日を1日前だと勘違いをしていたようなのです。
お電話を頂いて、かなり不機嫌にブツブツ言われました。
ですが、確かにその日は約束よりも1日前だったのです。
次の日、予定通りにお会いしました。
私はお詫びにプレゼントを買い、こちらから
「うまく伝えられず申し訳ない」と出会い頭に言いました。
すると、その方も昨日とはうってかわって
「いえいえ、こちらが勘違いをしていたので・・・」と素直に謝ってくださいました。
その時に思いました。
もし、ブツブツ言われた時に「いやいや、こっちが正しい」と
主張をしても、平行線だったことでしょう。
また、次の日に会ってもお互いに不愉快だったでしょう。
こちらの正当性よりも、まずは相手が気分を害さないように
するにはどうすれば良いのかな?と考えて動いてみると
案外、相手も素直に謝ってくれるものです。
同じようなことがご相談をお受けしていてもあります。
例えば、「こうしましょう」とお伝えして、ご相談者様が違う行動を取ったとします。
その時に私が「こう言ったのに、なぜそんなことするのか?」
と責めてしまったら、おそらくご相談者様との人間関係は築けないことでしょう。
ですが、「こちらの伝え方が悪かったですね」と伝えたらどうでしょうか。
大抵の方は心よく「いえいえ、こちらこそ教えてもらった
通りにできず申し訳ありません」とくださいます。
さて、ではあなたと彼(彼女)の関係はどうでしょうか。
「メールが来ない」
「返事が遅い」
「態度がそっけない」
などなど、あなたの不満も多々あることでしょう。
ですがそれを、彼(彼女)に不快感たっぷりに
アピールしても、良い方向には進まないと思います。
仮にアピールしなかったとしても、あなたの気持ちの中で
「何だよ、ムカツクなぁ」など思っていたら。
あなたと彼(彼女)の気持ちは平行線で、歩み寄りは無いでしょう。
大切なことは、自分の正当性や、自分の不満を主張することではないのです。
大切なことは、あなたと彼(彼女)の関係性を改善することです。
多くの方は、相手を思いやる気持ちを持っていらっしゃいます。
ですから、そんなあなたの周囲の方も、あなたを思いやるとても優しい方が多いことでしょう。
同じように、あなたの彼(彼女)も思いやりのある方だと思うのです。
本来はそのように、思いやりや優しさの連鎖で
人間付き合いは構築されていると思います。
ですが、どこかでボタンを掛け間違えたかのように
その連鎖が逆回転になってしまうことがあります。
お互いにすれ違い、お互いの不平不満ばかりが溜まり、
喧嘩を繰り返し、別れにいたってしまう。
本当はそんな気は全く無くて、大好きなだけなのに。
もし、あなたが今そんな気持ちで復縁を考えているなら一度リセットしてみてください。
彼(彼女)へのモヤモヤした気持ちは捨てて、
「本当に好きなんだなぁ」という思いだけを大切に、
よくよく状況を考えてみてください。
すると、今何をするのがベストなのか見えてくると思います。
今、どうにかしてメールの返事を引き出そうとすることが今のあなたのすべきことでしょうか。
今、どうにかして誘い出すことが、あなたが早急にやらなくてはならないことでしょうか。
おそらく、本当にしなくてはならないことは、そんなことではないと気づくと思います。
むしろ、相手があなたを快く受け入れてくれるためには、
あなた自身が別れを快く受け入れて、
これから先の新しい関係を前向きに捉えることが大切です。
そこからがスタートです。
受け入れて、前に進もうとするからこそ、相手と同じ目線で見ることができると思います。
そして、同じ目線で見るので、まずは自分が一歩引く、ということも理解できると思います。
もし、あなたが
「なんで、別れなきゃならないの?」
「なんで、好きなのに付き合っちゃダメなんだ!」
と、今の状態を受け入れがたく思っているのなら、そこから変えてみましょう。
自分の気持ちが正しい、と思わずに。
少し、相手の気持ちを考えてみましょう。
すると、復縁のためには
「好き」とアピールするよりも
「あなたの気持ちは受け入れましたよ」
というアピールのほうが何倍も大切だと見えて来ませんか?
あなたの感情を相手に受け入れてもらうのではなく、
まずは、あなたが相手の気持ちを受け入れることから
始めたほうが近道だと気づいて頂けると思います。
今のあなたの行動は、きっとダイレクトに復縁に影響してくると思います。
では、あなたは相手を受け入れることから始めますか?
それとも、相手に受け入れてもらおうとすることから始めますか?
今のあなたはとても頑張っていらっしゃると思います。
あと一歩、心を寛容にしてみてください。
きっと、彼(彼女)の反応が何倍も良くなると思います。
彼(彼女)が別れてから変わった、冷たくなった、というご意見もよく目にします。
そんな時、何とかして距離を縮めよう、縮めようとしてしまいがちです。
ですが、ご相談を担当していると、こんな時にはむしろ
こちらも引いてみたほうが次に進めやすいことも多いです。
まずは、自分から相手を受け入れて対応してみる。
頑張りましょうね!