復縁には別れの原因を知ることが大切、という話をよくさせていただくのですが、あなたはご自身の別れの原因が明確に見えていますか?
何となく分かっていても、実際のところ「これ」と確信を持って分かるということは難しいと思います。
ただ、状況によっては相手が参ってしまい、別れに至るケースもあります。
その場合はこちらにあまり非がないこともあるでしょう。
もし、よくよく考えてみて、相手に何かトラブルが起こったりして別れてしまった場合は、必要以上にご自身を責めずに原因を振り返ってみたほうがいいです。
今回のOさんもそのようなケースでした。
『相手がいっぱいいっぱいの状態の時は?』
37歳女性 Oさん
Oさんと彼はとても穏やかにお付き合いをしていました。
もともと大人しく真面目なOさんと、年上でしっかりものの優しい彼。
ですが結婚観に違いがありました。彼には、もともとあまり結婚願望がなかったようでした。
とはいえ、特にOさんも結婚を急かしているつもりはなかったようなのですが、ある日突然、彼が病気になりました。
Oさんは支えになろうとしていたのに、彼から言われたのは別れの言葉でした。
どうやら、病気ですっかり気力が衰えてしまい「この先幸せにしてやれない」と思ってしまったようでした。
Oさんは彼の気持ちを察し、「良い友だちでいよう」と伝えました。
その後も、取引先の彼とは時々顔を合わせることもあり、一緒に帰り道を歩くこともありました。
Oさんはやり直したいといったのですが、彼からはNO。
そのうち、新しい彼女が出来たと言われてしまいました。
どうやら病気になった際に、優しくしてくれた看護師と彼はお付き合いを始めてしまったようでした。
Oさんは落胆してご相談をくださいました。
私は、彼の愛情はOさんにもちゃんとあると思いました。
なぜなら幸せにしたいと思うからこそ、自分ではできない、と結論付けて別れに至っていたからです。
本当に好きでなければ、もっとアッサリ別れたでしょう。
さらにその後お付き合いをしたのが世話をしていた看護師ということでしたので、彼の心がいかに凹んでいるかということが分かりました。
今は、焦らずゆっくり彼を支えることに集中してくださいとお伝えしました。
徐々に、彼からは彼女の話が聞けました。
とてもヤキモチ焼きで束縛が強いということ。すぐキレて疲れるということ。バツイチで子供にも会ってしまったということ。
Oさんは辛いけれど話を聞いて、応援するスタンスで接していました。
ですがそのうち、彼女が束縛の余りOさんのLINEを見てしまいます。
彼は責められ、職場の帰り道ですら彼女に怖くてOさんとは一緒に帰れないと言うようになりました。
徐々に距離ができ、Oさんは落ち込んでいました。
私は、彼の精神状態をお伝えしました。
ただでさえ参っていて、彼女に頼っている状況なので彼女から責められていたら従うしか無いのでは、と。
また、お子様に会ってしまっているので、簡単に別れるわけにもいかないのではないか、とお伝えしていました。
彼女からLINEを禁止され、帰り道も尾行の危険から会話できず、Oさんは八方塞がりの状態でした。
そこで、他の手段でコンタクトが取れないかとご提案しました。
ラッキーな事に、彼はメッセンジャーも連絡手段に使っていると分かりました。
そこでメッセンジャーで連絡をとりあうようになりました。こちらまでは彼女の目が届いていないようでした。
そうして細々とやり取りを続けていました。
案の定、体調の回復とともに、彼は徐々に彼女に対してNOを言うようになりました。
そしてそれと比例してOさんに近づいて来ました。
彼女は彼の会社に来て暴れるなど迷惑行為をしてしまい、彼は完全に冷めてしまったようでした。
Oさんはそれでも、彼女の悪口は言わないよう、なるべく彼の意見には同意しつつも静かに話を聞くことに専念しました。
彼女の嫌がらせもエスカレートし、彼も参っていて、Oさんも参っているだろうなと思われるご相談を何度か頂きました。
ですが、Oさんの素晴らしいところは、それでも彼の力になりたいと最終的にはグっとこらえて頑張れるところでした。
そのおかげで、ついに彼から「愛している」と言われる日が来ました。
彼女とも別れ、やり直したいと。
Oさんは「後悔したくないから頑張った」と泣きながら答えたそうです。
このケースを拝見していて、やはり最終的に愛情が深いほうに軍配が上がるのだなと思いました。
Oさんと別れた後にお付き合いをしていた女性も、おそらく彼のことを大切にしていたでしょう。
ですが、それは表面的な部分で、内面的には束縛をしたり彼を追い詰めたりと、何とな縛ろうという方向になってしまったようでした。
逆に、Oさんは彼女に何をされるか分からないので、表面上は彼と関わる機会も少なかったですが、内面的に彼の支えになれたことで復縁につながったのだと思います。
ご相談を担当していると、こちらに非がなくとも、相手が参って精神的に疲れていることから別れ話になるというケースもあります。
そのような場合には、必要以上に自分の悪かったところを詮索しようとしなくて大丈夫です。
相手を思いやれる素敵な人であればあるほど、きちんと自分の非を見つめようと反省しすぎる傾向にあります。
もし、あなたも別れを言われた時に、相手が仕事で精一杯だとか生活面で追い詰められていたなどあれば、参考にしてみてください。
もしかしたら、あなたのお付き合いに問題があったわけではないかもしれません。
あなたは、十分に頑張って素敵なお付き合いをしていたはずです。
ちょっと相手がしんどくなり、離れたいと思っただけです。
焦らず、Oさんのように穏やかにもう一度相手を支えてあげてみてください。
きっと、落ち着いた時に相手も気づくでしょう。
誰が一番味方になってくれて、誰が一番自分の支えになっていたのか。
あなたの頑張っている様子は、きっと無駄にはなりませんし、巡り巡って、きっと彼の印象をいいものにすると思います。
今の努力は無駄になりません。
何だか前に進んでいない気がしたとしても、きっと色々な形で前に進んでいると思います。
ポジティブに頑張って行きましょう。
▼相手をいたわる良いメッセージが浮かばないのですが…
▼彼女がいる場合のうまい連絡のとりかたはありますか?
と思われる方は当サイトを参考にして下さい。