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共通の知人がいないという錯覚:過去の復縁事例から


 

復縁の際に、相手と直接コンタクトが取れれば良いのですが、「なかなかそんな都合の良い友人がいません」というご相談をよく目にします。

ですが彼女(彼)との関係が希薄でなかったのであれば、何らかの形で共通の知人がいるケースは多いです。

単に
「今は連絡を取っていない」
「共通の知人も彼女と連絡を取っていないようだ」

という理由から、「いないもの」として処理をしているパターンもあります。

今回は、そんな状況から復縁をなさった方のケースをご紹介します。
 

『共通の知人がいないという錯覚』
29歳男性 Sさん

Sさんと彼女は以前同じ職場に勤めていました。

しかし、もともと体の強くなかった彼女は激務の多い職場を退職しました。

お付き合いの当初は同じ職場ということもあり仲良くしていましたが、その後彼女が転職をしてから休日が合わないことも多く、一緒にいる時間も急激に減っていきました。

プラス、Sさんは責任ある立場へ昇格し、輪をかけて仕事が忙しくなり、彼女も慣れない職場で対応に追われていました。

お互いすれ違いも増え、ある日彼女から別れを告げられました。

理由は価値観の違い、お互いを思いやれない付き合いは意味が無いとのことでした。

彼女と結婚を視野に入れていたSさんは、どうしても納得できず彼女に別れたくないと伝えましたが、彼女はNO。

そこでSさんはしばらく連絡を絶ちました。

それは、復縁したいが故の行動でした。
 

3ヶ月ほど経過した後、Sさんは彼女に連絡をしてみました。

しかし返事はありません。
 

ご相談を頂いた私は、まず共通の知人の方に協力とまではいかずとも、彼女の様子を聞いてみてはどうかと提案しました。

Sさんの答えは「共通の知人はいない」とのこと。

おかしいな、と思いました。もともと同じ職場であれば、彼女と共通の知人は沢山いると思ったからです。

よく聞いてみると、「彼女は僕の職場の人間で連絡を取る人はいないと言っていたので、誰に聞いても無理だろうなと思った」とのこと。
 

そこでもっと色々聞いてみると、「彼女と親しくしていた女性社員がいるにはいる」という答え。「でも、その女性と僕はあまり話しをしないから」とも。

確かに、普段あまり話をしない同僚に、いきなり彼女の話題を持ち出すのも不自然ですよね。

さらに「社内恋愛は面倒なので内緒にしていました。誰にも相談できません」という理由もありました。
 

その間も、Sさんは共通の知人より、ご自分で何とかしようと彼女にメールを1度送りました。

しかし返信はありませんでした。
 

これでは前に進まないと思い、Sさんに彼女に会いに行ってみては?というご提案をしました。

ところがSさんは、「いきなり会いに行くのはちょっと・・・」という感じで前向きに検討して頂けませんでした。

そこで分かったことは、Sさんがこれまでに復縁のために行動したのは、彼女にメールを送っただけということ。

つまり、もっと積極的に動くということに対して勇気が出なかっただけなのです。

私は自分のアドバイスの方向性を間違えていたことを強く感じました。

行動よりも先に、Sさんの勇気を奮い立たせなくてはならなかったのです。
 

ですから、Sさんに別れた時を振り返ってみてもらい、最終的には穏便に別れたこと、彼女も決してSさんを嫌悪して別れたわけではないこと。

また、お二人の交際期間は長く、6年間も続いていたことから、どんなにお付き合いが終わったとしても、彼女にとってSさんは今でも特別な存在であることに変わりないこと。

これらを根気強く伝えました。
 

するとSさんも少しずつ自信を持ってくれ、彼女と親しい同僚に声をかけてくれました。

最初は何気ない話から始まり、昔話をしていると、その同僚がポロっと彼女の話をしました。

「そういえばSさんは結構Yちゃんと仲良かったけど、まだ連絡取ってる?」
(※YちゃんとはSさんの元彼女です。)
 

Sさんは正直に、「2回連絡したけど返事が無いよ。元気にしてるの?」と聞いてみました。

すると「あー!もしかしたら新しい連絡先知らないとか?」とのこと。

実は彼女はSさんと別れて少し経った頃、携帯電話を落として壊してしまったそうなのです。

転職もし新たな気持ちだったことから、番号等も変更して新しい携帯にしたとのことでした。
 

つまり、Sさんのメールは彼女に届いていなかったのです。

さらに同僚の話では、彼女は最近その同僚と話をしていて、Sさんが元気にしているかという質問をしていたそうです。

彼女としてはSさんの事を気にしつつも、別れたけじめから、自ら連絡をすることは控えていたようでした。

しかも、つい最近彼女には新しい彼ができたようでした。
 

Sさんが、「彼女は自分のことを相当嫌っていて返事もくれない」と落ち込んでいたのは全くの杞憂で、実はメールが届いていなかったのです。

これにはSさんも私も驚きでした。

もっと早い段階で同僚の女性と接触を試みていたなら・・・・

Sさんはかなり悔やんでいましたが、悔やんでいても始まりません。今は新しい彼がいるとのことですから、しばらく様子を見ることにし、その後同僚の女性に彼女の連絡先を聞こう、という策を立てました。

その間に、なるべく同僚の女性と親しくなっておくこと。

Sさんは頑張ってその女性と複数で遊ぶ機会を作ったり、画策をしました。
その中で分かったのですが、実はSさんと親しい男性同僚と、その情報を提供してくれた女性同僚は恋人同士でした。

この同僚お二人がご自分の話をしてくれたため、Sさんも彼女との関係を話しました。同僚二人は「それなら早く言ってくれれば良かったのに」と快く復縁の協力を申し出てくれました。

こうして、Sさんは同僚の助けをかりつつ、彼女の情報を得ていました。

しばらくは直接彼女にコンタクトを取らず、同僚の女性が折を見て彼女と話をしたりしつつ進めていたのですが、どうやら彼女が彼氏とうまく行っていないという状況になりました。

そこで初めて、Sさんは同僚の女性に彼女の連絡先を聞き、彼女にメールをしてみました。

きちんと連絡先を知った経緯も書き添えました。

すると彼女から返信が来たのです。

こうしてやり取りを続けながら、Sさんは最終的に彼女と復縁をなさいました。
 

もしあなたが、共通の知人がいない…と悩んでいらっしゃるのであれば、もう一度周囲を見てください。

ちょっと勇気を出せば親しくなれる方、しばらく連絡を取っていないけれど本当は共通の知人、といった方がいらっしゃるのではないでしょうか。
 

共通の知人がいらっしゃらなくとも復縁はできるでしょうが、いるに越したことは無いと思います。

Sさんの場合は勇気を出して同僚に声をかけなければ、ずっと彼女の連絡先が分からないまま、連絡も取れず、復縁までにもっと時間がかかったことでしょう。

何とか勇気を出して前に踏み出したことが良かったと、よく分かる一件だったと思います。

ぜひ参考になさってくださいね。
 

▼どう考えても全く共通の知人がいません
▼うまく知人に彼(彼女)の情報をもらいたいのですが…

と思われる方は当サイトを参考にして下さい。

カテゴリ:成功例新恋人連絡もっと見る
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(例1988/04/01)
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