ご相談を拝見していると、全く連絡が取れないというわけではないけれど、なかなか距離が縮まらないというものも多いです。
今回は同じように一定の距離を保ったまま膠着状態になり、そこから復縁をなさった方の事例をご紹介します。
『煮え切らない相手を落とすには?』
32歳女性Kさん
Kさんと彼は3年ほど前に別れていました。
その後、何となく連絡は取っていたものの、特にKさんは復縁を意識することもなく、他の男性とお付き合いをしたこともありました。
ところが、お二人の共通の知人の結婚式で再会し、Kさんは再度彼の良さに魅かれていきました。
これまでは気にしていなかったため、思い出したように連絡を取るような形だったのですが、意識してしまうと思い切って色々話すことができず、ご相談を頂きました。
当時彼には他にお付き合いをしている女性がいました。
かといって、Kさんにお付き合いの詳細を話すほど親しい感じでもありませんでした。
そこでまず、Kさんは彼に、今の彼女について聞いてみることにしました。
どんな女性なのか、楽しくやっているのか。
なるべく気にしていない素振りで明るく聞いてみました。
電話で話をしたようですが、これまではずっとメッセージのみのやり取りでしたので、彼は開口一番「珍しいね。どうしたの?」という感じでした。
別れて3年という月日からか、彼も旧友のような感じで警戒心も持っていないようでした。
Kさんが彼女のことなど色々聞いても、彼は普通に答えてくれました。
同じ会社の女性であること、好きなときもあれば、嫌いになる時もあること。
なるべく楽しく今の彼の現状を聞いたのですが、どう考えても自分とやり直す気配すら感じられない彼の態度に、Kさんは電話口で泣いてしまいました。
彼は驚いて、なぜ泣くのかKさんに尋ねたのですが、怖くてKさんは答えることもできず、ただ謝るばかりでした。
それ以来、彼はKさんを面倒だと感じたのか、メッセージを送っても返信が返って来たり来なかったりという状況になりました。
このご相談を拝見して、まず感じたことは、おそらく彼にはKさんの気持ちが伝わっているということ。
というのも、電話で泣いたことに始まり、その後の連絡はとても短いスパンで送られていたからです。
これまで彼とKさんは3ヶ月に一度など、本当に少ない頻度でやり取りを続けていました。
それなのに、急に電話をしてきて、急に泣いて、急にメールの頻度が上がった。
この状況に彼もピンと来たのだと思います。
また、内容も明るいとは言えないものでした。
ですから、まずはこの点を変えてもらいました。
もっと明るい内容で、もっと頻度を落として連絡を取ってもらいました。
それから、泣いてしまったことに対しては、彼への気持ち、という本音を隠して他の理由を彼に伝えてもらいました。
その理由は「最近彼氏と別れたこと」
つまり、復縁を考える彼とは別の男性とのこと、という少々苦しいですが思い出して泣いてしまったという理由付けをしました。
ただ、自分のことではないと少しホっとしたのか、以前よりはメッセージの返事を返す割合も高くなりました。
「早く良い相手を探せよ」と応援してくれたこともありました。
彼としては、本当にKさんは妹のような存在で、今は全く恋愛感情抜きで対応しているという感じでした。
あまり連絡の頻度が高くなると、また彼が勘付く恐れもあったので、なるべく頻度は月に3回を超えないように。
ただ、彼の対応が良ければ、何往復かやり取りできるような内容を心がけてもらいました。
とはいえ、なかなか距離は縮まりません。
会えば何か変わるかなと思い、彼に打診してもらったのですが「2人きりでは会えないよ。彼女に申し訳ないし」とのこと。
この答えは予測できたので、その際には
「あ、そうか。ゴメンね。すっかり男女ということを忘れていたよ(笑)」
と明るく返してもらいました。
こうして、何となく決め手に欠ける状態で、しばらくやり取りを続けていました。
ただ、少しずつ前に進めるために、なるべく将来の話などお互いの深い部分で盛り上がるように心がけてもらいました。
お互いに30歳を超えている年齢ですから、今後についても真剣に考える時期でもあったからです。
今の仕事は果たして続けていく価値があるのか?
老後はこんなことがしたいな
などなど。
他愛もないのですが、ただの日常会話とは異なり、なるべく彼の夢や希望を聞けるような対応をしてもらいました。
地道な努力ですが、徐々に彼の返信率が上がっていき、彼からも連絡が来るようになってきました。
そこで勇気を出して、やり取りをしている最中に「良かったら飲みにでも行かない?」と誘ってみました。
すると、以前はNOだった彼が「軽く?OK」と返事が来ました!
膠着状態がやっと動いた瞬間でした。
彼とお会いした後は楽しく会話をし、またお会いする約束をし別れました。
最初はNOだった彼がなぜ、今回はOKしたのか?
それは、前回断った際のKさんの対応だと思います。
Kさんの返した
「あ、そうか。ゴメンね。すっかり男女ということを忘れていたよ(笑)」
という返信。
ここで彼は自分が深く考え過ぎていたことに気付いたのでしょう。
警戒心が薄れたのだと思います。
そして、やり取りをしていくうちにKさんの良さに気付いていき、また興味を持ち始めたのだと思います。
彼とお会いする際には、とにかく「また会いたいな」と思ってもらえるように、外見を磨くこと、彼の話を沢山聞きだし、同調をすることなどを心がけてもらいました。
これらのKさんの努力で、彼は再度お会いした際にも楽しそうにしていました。
プラス、収穫としては彼女との愚痴も聞けたことです。
徐々にKさんへと気持ちが傾いているのが、これで明らかとなりました。
こうして、最終的には彼が彼女と別れ、Kさんとやり直したいと告げたのです。
よくご相談を拝見していると
「なかなか前に進みません」
「こんなメールのやり取りだけで、本当に復縁できるのですか?」
などご意見を頂きます。
しかし、こうした努力が少しずつ相手の気持ちを動かし、最後には大きな成果としてあなたに訪れるでしょう。
煮え切らない相手に対して、躍起になって復縁を迫ったところで、おそらく逃げられてしまうでしょう。
なぜなら、相手とあなたとの間の温度差が大きいため、相手の気持ちが引いてしまうからです。
それよりも、同じ温度に見せ続け、その間にあなたの魅力を相手に知らせていく方が、相手の心も動くと思います。
Kさんのケースは、それをとても顕著に表した事例でした。
ぜひ参考にしてくださいね!
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と思われる方は当サイトを参考にして下さい。